学校のテストには出ない、大切なコト
どうして、道徳の授業があるの?
新しいシステムを設計・開発する際、
しばしば"Fit & GAP"という分析手法が利用されます。
新システムの「あるべき姿」を描き、それを現行システムと比較し、「今のままで良いもの」、「修正・改善が必要なもの」を評価・分析して、その結果を元に新しいシステムの設計・開発を行う手法です。
実は「教育」も、それと同じ手法で考えることができます。
社会の「あるべき姿」と「現状」と比較し、そのギャップを洗い出した結果、
●”今よりももっと環境意識の高い国民を育てる必要がある”
― と考えるならば、「環境教育」に力を入れていかなければなりません。
●”男女に関わらず、国民全員がもっと"育児"について理解を深めるべきだ”
― と考えるなら「育児学」を教えていく必要があるでしょう。
また、
●”今の社会は、モラル面で荒廃しており、それを改善しなければならない”
― と考えるのであれば、「道徳」を、子どもたちにきちんと教育していかなければなりません。
PISAの学力テストの順位だけに着目し、「どの科目を強化しなければいけないか」を語るのは、少しズレているように感じます。
【"教育"の文字が表すもの】
○ 教育の"教"は、
社会の中で生きていくために必要な、「知識や技能」を教えることを表しているのに対し、
○ 教育の"育"は、
社会の中で生きていくために必要な、「健全な心(&肉体)」を 育(はぐく)むことを表しているのだそうです。
"知識"と同様、"心"の教育も大切で、どちらが欠けても"教育"としては不完全なのです。
子どもに教えたいこと
道徳を学ぶ目的
私達が生きている"社会"とは、人間どうしの「助け合い」の空間です。
(「01. 大人はどうして《仕事》するの?」より)
その"社会"で暮らす人たちみんなが、「自分さえ良ければいい」と考えるようになれば、社会はいずれ機能しなくなってしまいます。
社会の中で、皆が気持ち良く生活していく為には、
「相手を理解し、思いやる気持ち」を持つことがとても大切です。
そうした気持ちを育てることが、「道徳」を学ぶ目的ですが、今はその部分の教育が不足してしまっているように思います。
道徳は、「教え育てるもの」であって、「自然に備わるもの」ではないことは、今の日本の社会が証明してくれているように感じます。
【"エコ生活"の意識も】
エコ生活も、そのベースにあるものは、"道徳"です。
自分のことだけでなく、自分の周りの人たちのこと、海外の人たちのこと、同じ地球上で生きている動植物たちのこと、そして次世代のことまでも考える気持ちが、「エコ」に繋がるのだと思います。
昭和56年4月22日に来日した故マザー・テレサさんは、私達日本人に、次のような言葉を残しています。
心の貧しさこそ、一切れのパンの飢えよりも、もっともっと貧しいこと。
日本人の皆さん、豊かさの中で、その貧しさを忘れないで下さい。
― 頭は優秀だけど、お年寄りに席を譲ることができない人ばかりの社会
より、
― 頭は優秀ではないけれど、「どうぞ」と席を譲れる人ばかり社会
を目指したいものです。
【関連ユーザーコラム】
1) 『道徳』の教科化見送り ・・・・・・(長野県 大学1年 兼子ゆう)
【各教科の目的】
| 1. | なぜ、国語を勉強するの? | 5. | なぜ、英語を勉強するの? |
| 2. | なぜ、数学を勉強するの? | 6. | なぜ、美術を勉強するの? |
| 3. | なぜ、理科を勉強するの? | 7. | なぜ、道徳を勉強するの? |
| 4. | なぜ、歴史を勉強するの? |




