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学校のテストには出ない、大切なコト

●なかなか思い通りにはいかないもの

「今日学校どうだったの?」と 子どもに話し掛けても、
「別にィ〜」、「ふつぅー」などと、つれない返事をされてしまうと、

― 子どもの方が話してくれないんじゃどうしようもない
― もう親と話をする年頃じゃないんだろう

と言って、あきらめてしまいます。

なかには、「わざわざ親が子どものご機嫌取る必要はないし、昔の親だって、そんなことをしたりしない」と言うお父さんも…。

昔は、親子に十分な会話がなくても、一緒に暮らす兄弟がいたり、友達と外で遊んだりで、会話の機会を補完してくれるものが、周りにたくさんありました。

しかし、今はそうしたものが子どもの周りからどんどんなくなっています。

親子の会話を増やす為には、まず大人である親の方が、考え方を変える必要があるようです。

●何がいけないのでしょう?

"効率化""省力化"は、今の時代を象徴する用語です。

目標に向かって、最短、最速、最小エネルギーでゴールすることを「良」とし、余計な時間やエネルギーを掛けることを、私たちは "ムダ"なことと考えます。

特に、「お金にならないこと」に対しては、そうした思考が顕著であるように感じます。

子どもとの会話においても、親は こうした思考を持ち込んでしまっているようです。

会話をしようとしても、すぐに結果が出ないようであれば、時間を掛けようとはせずに、

「今はそういう(=親と会話をしたくない)時期なんだろう」

などと理由付けて あきらめてしまう親もいれば、そもそも最初から子どもとの会話をそれほど重要視していない親もいらっしゃいます。

また、子どもとの時間における主導権は、常に「親側にある」と思っていて、子どもの気持ちやタイミングに配慮せず、何でも自分のペースでコトを進め、子どもが思い通りに行動しないと、イライラしたり、時には大声で怒ってしまう親も少なくないようです。

親の都合とタイミングで、子どもと接しようとしても、「必ずしも思い通りにはいかない」ということを、私たち親が学ばないといけないように思います。

だからと言って、子どものご機嫌をとる必要はありません。

でも、「子どもと会話する」ことは、絶対にあきらめないで欲しいと思います。

●あせらずに時間を掛ける

『国際フリースクール ICAN』(新潟県上越市)の専務理事で、
運営責任者であるチャールズ・ストラットン氏に、《取材》させていただいた際、次のようなお話をしてくれました。

「子どもと会話をする時、大人のタイミングで、大人が選んだテーマでしようとしても、なかなか子どもはそれにノってはくれないんですよね。まずは、話し易い雰囲気を作り、子どもの方から喋り出した時に、それを少しずつピックしてあげることが大切です。」

1) 子どもと会話する時間をきちんと作ること。そして、
2) 子どもから話を聞き出そうとして、色々な質問を子どもに投げるのではなく、お父さんやお母さんが子どもだった頃の話などをたくさんしてあげる

そうした時間が「日常」となれば、必ず 子どもからも話をするようになるものだそうです。

 
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