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追悼 筑紫哲也さん 社会 埼玉県 サイト運営チーム スタッフ 2008.11.11

昨年7月にSimple-HPスタッフが書いたコラム
「今生きるものの務め」で紹介させていただいた筑紫哲也さんが、7日都内の病院で永眠されました(73歳)。

筑紫哲也さんは、18年半もの間、
自らが看板キャスターを務めた「筑紫哲也ニュース23」で、クリントン米大統領や朱鎔基(しゅようき)中国首相、ブレア英首相、李 明博(イ・ミョンバク)韓国大統領などの海外要人をスタジオに招き、一般市民との直接対話を実現させるなど、常に「生の映像」「生の声」を大切にしたジャーナリストでした。

またメディアの持つ力を利用して、自身の終生のテーマであった沖縄の米軍基地問題はもちろん、その他の様々な社会問題や事件も積極的に取り上げ、視聴者に問題を提起し続けてきた方でもありました。

今では客観的事実だけを淡々と伝えるスタイルのニュース番組は減り、より主観的なメッセージを発信する報道ニュース番組が多くなりましたが、その先駆者であったのは他ならぬ「筑紫哲也ニュース23」であったように思います。

選挙の度に「投票に行きましょう」と訴え続けた筑紫さん。

筑紫さん亡き後、筑紫さんに代わってその言葉を言い続けてくれる人が他にいらっしゃるかは分かりませんが、ここで"選挙に行きましょう"と呼び掛けた昨年の多事争論を改めて転記し、筑紫さんのご冥福をお祈りいたしたいと思います。

2007年7月27日(金)多事争論:未だ見ぬ世代へ (筑紫哲也氏)

この18年間、選挙のたびに投票日直前に私は同じことを言い続けてきました。

「とにかく投票に行きましょう」

ほとんどの場合、ニュースキャスターというのは、いかに無力な存在かと思い知る経験でした。29日に投票に行かないで済む口実はいくらでも並べ立てることができます。

“夏休みに入ったばかりのこんな日を投票日にするのはおかしい”

“自分の選挙区を見ても1票を入れたいような魅力的な候補が見当たらない”

“いや、今のような参議院そのものにどんな意味があるのか”

“そもそも今の政治や政府には全く期待を持てない”

“その上、すでに結果の予想がいろいろ出ていて、自分が1票を投じようが投じまいが何も変わらないだろう”

いちいち、もっともな見方ではありますけれども、少し見方を変えて未来から今を眺めたらどうでしょうか。

この国は年金や政治だけではなくて、いろんなことがおかしいと思っている人は多いと思います。それをほったらかして、そのままおかしな方向に進めば、この国はどんどんひどい国になる恐れがあります。

そうなった時に今は選挙権もない、あるいは生まれていない未来の世代は今の有権者の世代に向かって聞くでしょう。

「どうしてこんなひどい国を私たちに手渡すのか。そうならないようにあなたたちはどんな努力と行動をしたのか」。

投票所に足を運ぶという行動すらしないとしたら、それにどう答えたらいいのでしょう。

アメリカ大陸の先住民の長老たちは未だ見ぬ世代のために何を残そう、それを考えることが今を生きるものの務めだと説いていたそうです。

ニュースキャスターはそんな大それたことは言いませんけれども、投票ぐらいしましょうよと性懲りもなく今回も申し上げます。

≪多事争論リスト≫

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