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神田高校のこと 教育 愛知県 主婦 深山澄子 2008.10.31

「母親に向かない人の子育て術 」(文春新書)の著者である川口マーン恵美さんは、ドイツで3人の娘さんたちを育てている母親で、その本にはドイツの学校教育のことがたくさん書かれていました。

ドイツの学校の先生は、授業をするだけで、生活指導的なことは一切しないのだそうです。

授業が終われば、生徒と同様に帰宅してしまう。

生徒が、夜に出歩いても、タバコやお酒に手を出しても、万引きして警察に補導されても、それらは全て家庭の問題で、学校は一切関与しない。

ドイツでは、学校が教えるべき「教育」と家庭が教えるべき「教育」にはっきりと線が引かれているようです。

一方日本は、「教育」と名の付くものはすべて「学校の責任」というような風潮があるように感じます。

今朝、ワイドショー番組を見ていましたら、
平塚市の神奈川県立神田高校の入試の問題が取り上げられていました。

神田高校では、入試テストに合格した生徒のうち、22人を服装や態度などの外観による基準で不合格にしていたのだそうです。

そのことが問題視され、神田高校の校長は更迭処分に。

「生徒の生活面をも教育していくのが学校であり、今回の外観による生徒の振い落しは、学校側の“教育の放棄”だ」と神田高校に対して批判的なコメントをする方もいらっしゃいましたが、私には理解が苦しむものでした。

そもそも高校は、"義務教育"ではなく、中学卒業後も更に「勉強したい」と思う生徒たちが行くべきところ。

そうした生徒に「授業」をするのが高校であって、「生活指導」を求めるのはおかしな話です。

15歳にもなって、頭髪や服装、言葉遣い、態度を改められない生徒を入学させれば、授業の進行に影響し、他の生徒にも迷惑がかかるのは容易に想像できます。

今回は、「選考基準が明示されていなかった」ことが問題視されているようですが、私のような古い人間からすれば、入試を受ける際の髪型や服装、言葉遣い、態度などは、全て「常識」の範囲で気を付けられること。

そうしたものをいちいち文書化すれば、
おそらく一冊のマナー・エチケット本が出来上がってしまうでしょう。

またそうしたマナーを「入学の選考基準にしています」と受験生に告知しなければ、
受験生は「気をつけなくてもいい」なんてことはあり得ないと思います。

入試の目的は、その学校に適した生徒を選考することであり、その入試の中身は、何も国語、算数、理科、社会の点数だけである必要はないように思います。

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