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入院先の病室で (2) ≪育児・教育≫ 埼玉県 会社員 せや 2008.07.30

家内のベッドの隣に入院していた患者さんは、
娘さんから「ビッグママ」と呼ばれるほど体格の良いおばさんでした。

そのおばさんには3人のお子さんがいて、病院に行く度にお子さんたちの話をたくさん聞かせて下さいました。

長男の男の子は知的障害を患って生まれたのだそうですが、おばさんがそのことを知ったのは3歳検診の時だったそうです。

「あの頃、私は若くて何も知らなくて、“世の中に治せない病気なんてない”と思ってた」と語っていました。

しかし、お医者さんから「治らない」と言われた時は、ショックでどうしようもないほど不安になり、落ち込んでウツの状態にまでなってしまったそうです。

そんなおばさんを見かねた友人が、
ある日おばさんを訪ねてきて、

「神様は子どもを授ける時、"どの親にしようか"と考えて授けているのよ。誠君をあなたに授けたのは、あなたならきっと立派に育てられると思ったからよ。」

と言ったそうです。「私はね、あの言葉で本当に救われたの」と言っていました。

それからは、家に引き篭もりがちだった生活を改め、障害を持つ子どもを育てている家族が集う集まりに積極的に参加するようになったそうです。

そして、同じような境遇にいる家族たちと知り合う中で、
自分の息子よりも重度の障害を抱えている子どもに出会う度に、

「あの親子に比べたら自分は幸せかもしれない」

と考えるようになったそうです。

しかし、ある親子との出会いで、自分のその考え方の幼さを改めるようになったのだそうです。

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