バイト先で見つけた夢
バイト先で見つけた夢 | ≪教育≫ | 東京都 | 大学3年 | たっく | 2008.07.24 |
「やりたいことなんて・・・」を読んだ時、僕自身も自分が将来何をしたいのか分からず、深く悩んでいた頃のことを思い出しました。
高校1年の3学期に理系か文系かの選択を迫られたのですが、結局自分の意思では答えが出せず、「どっちの成績が良いか」で決めたのを覚えています。
その選択が自分の中でずっと消化不良のまま残ってしまい、高2になってから全く勉強に身が入らなくなりました。
そんな状態だったので、
高2の夏休みは、周りが当たり前のように予備校の夏期講習に申し込む中、僕はフレンチ系レストランで皿洗いのバイトをすることにしたのです。
現実逃避のアルバイト。
もちろん親には予備校に通っているフリをしました。
そのバイトをしている間、
時々目にしたシェフの真剣な目つきとか鮮やかな包丁さばきに
魅了されていく自分に気が付きました。
頭の中に描く将来の自分の姿は、
スーツを着た“サラリーマン”ではなく、白い背の高い帽子をかぶった“シェフ”。
「将来は自分のレストランを持って、自ら包丁をさばくシェフになる」
ことが夢になっていきました。
(調理師の専門学校に進みたい!)
でも親が認めてくれるかどうかが悩みの種でした。
ある日、バイト先の大学生の先輩に相談すると、
「レストランの経営まで考えとるんやら、大学の経営学部で経営の勉強せーよ」
と言われました。(関西出身の先輩)
「レストラン経営はな、“料理上手けりゃ成功する”もんちゃうから。
大学の4年間で経営学の勉強しながら、レストランでバイトしたりして、
もっともっと頭の中のイメージを具体的にしていった方が絶対ええよ。
最初から"最短距離を走ろう"なんて考えたらあかん」と。
もしあの夏休みに予備校にダラダラと通っていたら、
今の夢は見つからなかったでしょうし、現役で今の大学には入れなかったと思います。
今は、子どもがまだ小学生のうちから塾に通わせる親が多いけど、
それは目標もなしに「いいから船を漕ぎなさい!」と言っているようなもので、
言われる子どもの手には力が入るわけがない。
塾に行かせるよりも、いろんな経験や体験をさせて
"夢"を見つけさせることがとても大切なように僕は思います。
そしてその夢が目標になれば、
多少スタートが遅れても、漕ぐ手に込められる力は全然違うものになります。
僕がそうでしたから。
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