シェア・スペース
| シェア・スペース | 社会 | サイト運営担当 | スタッフ | 2008.05.23 |
車道の中央に引かれたセンターラインを消すと、事故は半減するのだそうです。
センターラインがあると、ドライバーはライン内を悠々と走ろうとしますが、センターラインがないと、必然的に対向車に気を配るようになるからなのだそうです。
「事故」を無くす為に、規制を「作る」のではなく、「なくす」という逆転の発想。
今ドイツでは、更に交通安全を促進する為に、信号機や道路標識までも撤廃する動きがあるのだそうです。(左上の可愛らしい標識だけが掲示されます。)
「標識やルールで管理するよりも、道路を利用する車・自転車・歩行者が、互いに"ゆずりあう気持ち"を持つ方が事故は減る」というオランダのシェア・スペース(道路の共有)を習ったものだそうです。
1970年代に交通事故が激増したオランダで、
「子供の死亡事故の80%が自宅近く」という悲惨な数字を受けて始まったのが「シェア・スペース」という考え方。
道路を「車道」、「自転車道」、「歩道」と"細分化"し、それを「守りなさい」と言っても子どもには難しいのは明らか。「ならば、道路を"共有化"して、互いに譲り合うことを当たり前にする方が良い」と考えたオランダ人たちの選択です。
「そもそも、車や自転車に乗る人は、"交通標識"を見て走るのではなく、"人"を見て走るべき」という発想のもと、交通標識を撤廃することにしたのだそうです。
結果、交通事故が減るだけでなく、街の景観もよくなり、「シェア・スペース」方式は今、隣国のドイツでも採用されるようになりました。
一方日本は、自転車事故の増加を受けて、6月1日から改正道路交通法が施行されます。
13歳未満の子ども、70歳以上の高齢者、及び身体に障害を持つ方は歩道を自転車で走行しても良くなり、その他一般の方も、道路標識で許可されているところや、道路の幅が狭かったり、交通量が多い場所では歩道を走ることができるようになるのだそうです。
事故を減らすために、新ルールの作成や、既存ルールの改正で忙しい国もあれば、同じ目的の為に、信号機や道路標識を撤廃する国があるというのは、なんとなく不思議に思えます。
結果として事故がなくなれば、どちら方式でも良いのかもしれませんが、日常使用する生活道路に「ゆずりあい」を促すような温かみのある「Share Space」の標識だけが立つ道路の方が、ステキに思えます。
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