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エコ買い 《皆で考えたい話》 さいたま市 森田 美樹 2007.07.05

野菜大学生の頃、私は近所の『小僧寿し』というお寿司のファストフード店でアルバイトをしていました。
もう15年くらい昔の話です。

寿司は、注文を受けてから作るわけには行きませんので、予め見込んだ1日の売上想定分を、裏の厨房で作っていました。そして閉店になれば、売れ残ってしまったお寿司は全て廃棄処分。

お店の規則で、家に持ち帰ったり、知合いに配ったりしてはいけなかったので、捨てるしかなかったのです。

ビニールのゴミ袋に、まだ食べられる寿司を放り込む作業をしていて「もったいないなぁ」と学生ながらに何度も思ったものです。(いくつかは口に入れましたが・・・^^)

きっと今でも、ファーストフードのお店やコンビニ、スーパーでは同じようなことがされているんだろうなぁと思うと複雑な気持ちになります。

ゴミ袋にお弁当やお惣菜を捨てている人の中には、かつての私のように「もったいないなぁ」と感じている方がたくさんいらっしゃるでしょうから。

そんなある日、車でラジオを聞いていたら「エコ買い」の話が流れてきました。
「牛乳1本をいつも3日間で飲んでしまうなら、賞味期限は6日後のものではなく、3日後のものを買いましょう」というもの。

「あっ、そうか」と目が覚めたような気になりました。
食べ物を捨てていた頃は「もったいない」と思っていたくせに、そんな簡単なことに気づかなかった自分が情けなく思いました。

日本では、毎日約2000万人分もの食料が、『賞味期限切れ』などの理由で処分されているそうです。

もちろん、供給者側がもっと販売量を計算して生産すればコトは改善するのかもしれませんが、今は営利主義のご時世ですから「足りないよりは余る方がマシ」なのでしょう。

食べ物を粗末にしない為にも、ここは一つ消費者側が大人になり、「エコ買い」することが必要なのだと思います。

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