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修哉くんママ、敗れる ほのぼの 東 京 保育士 梨花 2013.08.27

右足に包帯を巻き、遅れて修哉くんを保育園に連れてきた修哉くんママ。

「足どうされたんですか?」

修哉くんの上には2人お姉ちゃんがいて、修哉くんママとはもう2年半の付き合い。

今では気兼ねなく話をすることができる関係です。

「イデオンに負けたのよ」

「イ、イデオン?」

話を聞くと、イデオンとは超合金ロボのことで、和室に出しっぱなしだったそのイデオンを踏んでしまい、足の指のつけ根を切ってしまったのだそうです。

「うわー、足痛そうですねぇ〜」

「足だけじゃないわよ、心もよ」

修哉くんのママが曰く、イデオンを踏んで「痛タタタぁー」とうずくまっていると、修哉くんはまずイデオンを心配したのだそうです。

「ヒドイでしょ、うずくまる母親追い越してイデオンを先に手に取ったんだから...」

多分まだ母親の価値なんて分からないのでしょう。

「修哉くん、お母さんにちゃんと謝った?」

「イデオンの左手折れちゃったんだもん〜うぇ〜」

今は何を言ってもムリと判断。

「とりあえず、お大事にしてください」

そう言って、修哉くんを預かりました。

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