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ごめんね、それと ありがと(1/2) ≪ほのぼの≫ 千葉県 主婦 うふふ 2010.12.24

去年のクリスマスのイヴの日のこと。

夕方6時半を回ったところで家の電話が
鳴りました。

「すまん、人と待ち合わせをしてて、
 今やっと会えたところなんだ。
 すぐに帰るから夕飯もう少し待ってて」

と夫からの電話。
イヴの夜に待ち合わせなんてあやしい…

「誰?会社の人?」

「会社の人じゃない」

「男性なの?それとも女性?」

「えっ?あぁ女の人だけど」

ちょっと歯切れの悪い夫。それにカチンときた私。

「じゃあその人と夕飯食べてくればぁ。
 私も子どもたちももうお腹空いてるから、悪いけど先に食べてるから」

そう言うと、私は夫の返事も待たずに電話をガシャンと切りました。

しかし、そうは言ってもすぐに夕飯を食べる気にはなれず、
とりあえず福島の実家に電話をすることにしました。

おととし父が他界してから一人暮らしをしている母に、
せめて子どもたちから「メリークリスマス」という言葉を
電話越しに伝えようと思ったのです。

RRRR…RRRR…RRRR…

呼び鈴を10回以上鳴らしました。

しかし母は留守のようでした。

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