恩送り
| 恩送り | ほのぼの | 東京都 | 大学三年 | かなこ | 2008.05.16 |
週末、同じゼミの友達と買い物に出掛けた時の話です。
偶然 親戚の叔母とデパートの中で出逢い、
挨拶をして友達を紹介すると、
「ちょうど良かった。ちょっとだけ叔母さんに付き合ってもらえないかな」と言われました。
私たちは特に用事があるわけでもなかったので、
叔母に付き合うことにしました。
叔母と一緒にバッグ売り場に入ると、叔母は私たちに
「携帯用のエコバッグを3つ選んでもらいたいの」と言いました。
いつも親しくしてくれている若い娘さんにプレゼントするのだそうです。
私たち3人は、それぞれ
「これ可愛いよね」、「私はこっちかな」などと言いながら3つ選びました。
叔母は お会計を済ませると、
「はい、これからはコレを使いなさい」と、そのエコバッグを私たちにくれたのです。
驚きました。
おそらく、色々なショップの袋を手に歩いていた私たちを見て買ってくれたのでしょう。
私も友達も遠慮したのですが、叔母は
「ダメよ。もう買っちゃったんだから」と取り合ってくれません。
そこで友達が、「お代をお支払います」と言うと、
「じゃあそのお金で、別のお友達にエコバッグをプレゼントしてあげて。"恩送り"ね」
と言いました。
"恩送り?"
初めて聞く言葉だったので、叔母に尋ねると、
「"恩返し"は、自分に親切にしてくれた人に親切を返すこと。"恩送り"は、自分が受けた親切を他の人に送ることなのよ」
と教えてくれました。
電車の中で席を譲ってもらって嬉しかったら、次は自分が他の人に席を譲ってあげる。困っていた時に人に助けてもらったら、今度は困っている人に手を貸してあげる。
「子育て」も恩送りなのだそうです。
そして「エコ」も。
「"恩送り"が"恩送り"を呼んで、その輪が広がっていったら、世の中変わるものよ。
それじゃお先に失礼するわね。」
そう言い残して、叔母はエスカレーターの方へと向かいました。
「かなこの叔母さん、格好良すぎる・・・」
私も叔母を、改めてステキな叔母がいて私は幸せだなと思いました。
「じゃあ、早速、恩送りしないとね。」
私はそう言って、友達とバッグ売り場に戻りました。
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