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留守電のメッセージ ほのぼの 東京都 会社員 川上 理沙子 2008.02.05

今使っている携帯電話、
今年の春の誕生日で、丸5年経ちます。

赤外線通信機能も、QRコードリーダーもなく、厚さもちょっと太めなので、会社の同期からも、
「機種変すれば?」と言われるのですが、未開封のバッテリーがあと4つ残っています。

大学生の頃は、年に1,2回は機種変をしていました。

もともと、新しモノ好きでしたので、気になる機種が発売されれば、買い換えていました。

でも、5年前に母を亡くしてからは、もうそんなことはどうでも良くなってしまいました。

「今日おうちでごはん食べるでしょ?
 今日はお父さんも早く帰れるみたいだから待ってるわよ」

今使っているケータイに残っている、他愛のないの留守電のメッセージ。
でも、この世に残っている唯一の母の声。

再生ボタンを押せば、あの頃の母の声をいつでも聞くことができます。

もちろん聞けば、涙でぐちゃぐちゃになっちゃうから、人前で聞くことはありませんけど。

人からいろいろ言われても、このケータイは、バッテリーを全部ダメになり、
動かなくなるまで使うことになると思います。

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